ETF(上場投資信託)と聞くと、
- 難しそう
- 仕組みや買い方が分からない
- よく分かっていないけど興味がある
- 実際に投資をしてみたい
- ETFにも投資をして投資幅を広げたい
などと思っていませんか?
そうね。
そこで今回の記事では、ETFについて、オススメの投資先や購入方法(画像付き)、ETFを購入するなら一括がいいのか、といった内容をお話ししてきたいと思います。
ETFとは上場投資信託のこと
ETFとはExchange Traded Fundの略で、日本語では上場投資信託というのよ。
大きな違いは上場しているかしていないか。
投資信託:上場していない
ETF:上場している
上場(じょうじょう)とは、株式や債券などの有価証券や商品先物取引の対象となる商品(石油、砂糖など)を取引所(市場)において売買可能にすること。
出典:Wikipedia
上場していると株式市場同様、市場での取引が可能になるの。
他にもETF(上場投資信託)と投資信託の違いを以下にまとめたのでチェックしてみてくださいね。
ETFのメリット、デメリットは以下の通りよ。
- コストが安い
- タイムリーな売買ができる
- 手軽に分散投資ができる
- 値動きが分かりやすい
- 上場審査をクリアしている為、透明性が確保されている
- 積立投資ができない(一部証券会社では可能)
- 分配金の再投資が自動でできない
- 上場廃止のリスクがある
- 元本保証はない(どの投資にも言えること)
ETFは目的によってはオススメできる
では果たしてETFは投資先としてオススメなのか?ETFに向いている人はどんな人なのでしょうか?
結論を言うと、投資経験者の投資目的や投資スタイルによってETFはオススメとなるわ。
投資初心者であれば、まずは投資信託から始めるようにしましょう。市場の仕組みや相場感など、ある程度投資の経験がついてきたならETFに投資をしたとしてもリスクを軽減することができるでしょう。
なので、ETFに向いている人は以下のような人と言えるわ。
- 投資経験者の人
- 積極的に投資に関わっていきたい人
- 市場を見ながらリアルタイムで取引したい人
- まとまった資金がある人
- より低コストで運用したい人
ETFは投資信託のように金額を指定して購入することができず、それぞれ定められた売買単位での購入しかできないの。
- TOPIX型ETF:100口
- 日経225型ETF:10口
もちろんETFによっては1口単位で買えるものもある。米国ETFは1口から購入することができるわ。
ただ、1口単位の金額が高いものもあり、投資信託のように手軽にできるものとは言えないのよね。
もしETFか投資信託かどちらに投資をしようか迷った場合は以下の記事を参考にしてくださいね♪
ETFは一括投資がいいのか?
ETFに投資をするのであれば一括投資がいいのか積立投資がいいのか悩む方もいるのではないかしら。
結論を言うと
- 余剰資金があるならば一括投資
- リスクを抑えたいのであれば積立投資
になるかと。
仮に投資先が右肩上がりに上がっていくのであれば、圧倒的に一括投資の方が利益が出る。例えば、トータル投資資金1,000万円を20年間一括投資と積立投資で比べてみたのが下記のシミュレーション結果。
画像出典:アセットマネジメントOne シミュレーションOne
一括投資の場合、20年間での収益率は433%、予想評価金額は約5,000万円。では積立投資ではどのような結果になったのでしょうか。
画像出典:アセットマネジメントOne シミュレーションOne
積立投資の場合、予想収益率は157.9%、約2,500万円となっているわ。
しかし、これはあくまでシミュレーションであり、毎年成長していく前提になっているのでこのようなあからさまな結果になっているの。
実際の相場がこう順調にいくとは限らない。しかし、このシミュレーション結果は、右肩上がりに成長を続ける投資先であれば一括投資が有利ということを証明しているわね。ただし、相場の下落には大きく影響を受けてしまうの。
これは、ETFに限らず他の投資にも言えること。
このように、一括投資は上昇する資産に対して効果を発揮する。逆に、積立投資は相場が下落したときに効力を発揮します。
その通り。毎月一定額を積み立てる積立投資のメリットは、相場が下落した際に多く購入することができ、長期的にリターンが安定するからね。
なので、
- 余剰資金があるならば一括投資
- リスクを抑えたいのであれば積立投資
がオススメ。
おすすめは米国ETF
オススメは成長力のある米国ETFよ。
米国ETFがオススメな理由は、先ほどもお伝えしたように成長力があること、1口から購入することができることがあげられるわ。
実際に、米国ETFの成長性は以下のグラフを見ると一目瞭然よ。以下は過去の成長率を現したグラフ↓
画像出典;Google Finance
上記2つが米国ETF、上からNASDAQに連動するETF、その下がS&P500に連動するETF。そして3番目の黄色いグラフが世界株に連動するETF、4番目のオレンジが日経225に連動するするETFよ。
グラフを見ると一目瞭然、過去の成績を見ると米国株の成長率は群を抜いている。これからも米国の成長が続くとは限らないし誰にも分からないけれど、現時点で言えることは米国は強いと言うこと。
では、ETF初心者にもオススメできる米国ETFを3つ紹介します。
- VOO:S&P500に連動するETF
- QQQ:NASDAQに連動するETF
- SPYD:S&P500の銘柄のうち高配当株のみを対象としたETF
それぞれ簡単に説明していくわね。
VOOはバンガード社が提供する「S&P500」に連動するETFのこと。
S&P500は、米国を代表する選ばれし500社を指数にしたもの。VOOはS&P500に連動するETFの中でも手数料が安い。
QQQはインベスコ社が提供する「NASDAQ100」に連動するETFのこと。
NASDAQ100は、米国のハイテク株(IT関連株)を多く組入れた新興市場の大型株で構成されている。
SPYDはステイトストリート社が提供する「S&P 500 High Dividend Index」に連動するETF。
S&P 500 High Dividend Indexは、S&P500に組入れられている銘柄の中から、高配当株のみで構成されている。比較的安定しているため、成長性は期待できないが、高い配当を受け取れる。
ある程度内容が分かったところで、それぞれの手数料やトータルリターン、配当利回りがいくらなのかチェックしてみましょう(2021年8月時点)
※2021年8月時点のもの
出典:Broombergを元にりょうこ作成
それぞれこう言う人に向いているわ。
- VOO:ある程度リスクをとって米国の成長性に期待をする人
- QQQ:リスクをとってでも大きなリターンを見込みたい人
- SPYD:リスクはあまりとらず、安定的に配当金が欲しい人
ぜひ、ETF購入時の参考にしてくださいね。
ETFの購入方法を画像付きで解説
購入するETFが決まったら、次は購入方法について。ここでは、SBI証券でのETFの購入方法を画像付きでお伝えしていきます(今回は成行注文での購入方法になります)。
ちなみに、ETFの購入方法は2パターンあるわ。
- 指値注文:金額を指定して購入する方法
- 成行注文:金額を指定せずその時の相場の値で購入する方法
あらかじめ希望の金額がある場合は指値注文をオススメしますが、希望の価格で購入できるとは限らなので、どうしても手に入れたい場合は成行注文で購入するようにしましょう。
ではSBI証券でのETF購入方法について、まずはSBI証券のトップページから、海外ETFのページへ移りましょう。
画像出典:SBI証券
次に、購入したいETFの銘柄、もしくはティッカーコードを入力しましょう。ティッカーコードとは、株式市場で上場企業や商品を識別するため付けられる記号のようなもの。
VOOやQQQもティッカーコードになるのよ。
今回はVOOを購入していきたと思うので、検索窓にVOOと記入し検索。
画像出典:SBI証券
そうすると以下の3つが出てきたわ。
画像出典:SBI証券
ここではシンプルなVOOを購入したいので1番上を選択。そうすると、VOOの詳細ページへ飛ぶわ。ちなみに、2番目のものはティッカーコードが「VOOG」、3番目のものはティッカーコードが「VOOV」となっているので、ここからも見分けができるかと。
以下画像がVOOの詳細ページよ。
画像出典:SBI証券
分かりづらいんだけど、右側に「買付」ボタンがあるので、ここをクリック。実際に購入していくわ。下記画像が注文記入画面よ。
購入株数や購入方法(指値・成行)を記載。指値の場合はいつまでに指値注文を入れておくのか期間の指定をしましょう。外貨決済なのか円貨決済なのかを選択。証券口座にドルが入っていない場合は円貨決済を選ぶようにしましょう。
取引パスワードを入力すると、注文確認画面が出てくるので、注文内容に問題がなければ「注文」を完了させます。
すると下記画像のように注文受付(買付)画面に移るので、これでETFの購入注文は完了よ。
難しいことはなく、手順に従えば簡単に購入することができるわ。他の証券会社でも注文の流れは同じなので、ぜひ参考にしてくださいね。
まとめ
今回の記事では、ETFについてオススメの銘柄や実際の購入方法をお伝えしてきましたが、いかがでしたか?
個別株だと中々分散投資が難しくても、ETFは指数に連動しているものが上場しているので分散投資も可能だし、初心者からしても値動きが分かり易い。
積立投資だけに満足せず、投資の幅を広げたいのであれば、ぜひETF投資にチャレンジしてみてくださいね。