投資の勉強を始めると、分からないことがどんどん出てくる。
そう思っている投資初心者の方は多いんじゃないかしら。
前回の記事で、投資をするなら知っておきたい「S&P500」の話をしたけれど、読んでくれたかしら?
投資先として人気の米国株。米国株を勉強するにはS&P500の存在は知っておかなきゃね。
S&P500がなぜ人気なのかは前回お話しした通り。今回の記事は「S&P500」に投資するにはどんな方法があるのか、など解説していくわね♪
- S&P500に投資する手段は2つ
- S&P500連動型ファンドの種類
- それぞれのファンドの比較(純資産額と手数料)
- 投資初心者に向いている投資方法はこれ
Contents
S&P500のおさらい
前回書いた「S&P500」の記事を読んだ人も、読んでいない人も、今一度おさらいしてみましょう♪
- S&P500はアメリカを代表する会社500銘柄の株価指数
- 米国上場企業の全時価総額の80%を占めている
- 人気の秘密は、過去の実績が良いこと(過去30年:平均利回り10%)
- 投資の神様ウォーレン・バフェットのお墨付き
米国株って気になっている人、多いと思うんだけど、
S&P500に連動するファンドに投資をすると言う事は、米国株500銘柄をまるっと買うことができる、と言えるのよ。
S&P500を買うには?
「S&P500」は直接買う事はできないの。なぜなら株価指数でしかないから。
株価指数とは、株式の相場の状況を示すために、個々の株価を一定の計算方法で総合し、数値化したものである。
出典:Wikipedia
S&P500の指数に連動する商品を買うことで、投資が可能よ。
S&P500に投資する手段は以下の2通り。
- 投資信託
- ETF(上場投資信託)
投資信託の場合、特定の指数と同じ値動きをするように運用するファンドのことで、それをインデックスファンドと言うの。インデックスは日本語で指数と言う意味ね。
今回の話の場合、特定の指数と言うのが「S&P500」となるわ。
ETF(上場投資信託)は、先ほどの投資信託(インデックスファンド)を上場させたもののことなの。証券取引所に上場されているから、株のように、自由に売買が可能なのよ。いわば、投資信託と株のいいとこ取りをしているのがETF。
そうよね。ここでは深く考えなくて大丈夫よ。とりあえず2通りの購入方法があるということだけ、覚えておいてね。投資初心者にはどの方法が良いのか、りょうこの見解は後ほどお伝えするわ。
購入可能なS&P500連動商品
S&P500に連動する商品に投資するには、ETFと投資信託の2通りがあるとお伝えしたけれど、実際にどのような商品があるのか、紹介するわね。
ETF(上場投資信託)
S&P500に連動しているETFには、海外ETFと国内ETFがあるの。
- 海外ETF:ニューヨーク証券取引所に上場
- 国内ETF:東京証券取引所に上場
海外ETF
ニューヨーク証券取引所に上場しているS&P500連動ETFは3つ!
- SPDR S&P500(SPY)
- iShares Core S&P500 ETF(IVV)
- Vanguard S&P500 ETF(VOO)
カッコ内のアルファベットは、ニューヨーク証券取引所上場の銘柄につけられる証券コードよ。
ニューヨーク証券取引所に上場されているETFを買う場合、日本円で買うことはできないわ。日本円を米ドルに替えて買う必要があるの。米ドル建てということね。
どのETFも純資産総額が多く、安定している上に、同じ目標、そしてどれも1口300ドル前後なので、
正直、どれを選んでも大きな差はないわ。
そうなると、気になるのが、手数料よね。それぞれの信託報酬は以下の通りよ。
(名称をクリックすると楽天証券の銘柄詳細ページへ飛びます。)
名称 | コード | 純資産額(億ドル) | 信託報酬 |
SPDR S&P500 | SPY | 2620.86 | 0.0945% |
iShares Core S&P500 | IVV | 1926.70 | 0.04% |
Vanguard S&P500 ETF | VOO | 1303.88 | 0.03% |
(※2020年3月現在)
信託報酬が1番安いのはVOOね。ただ、この3つの中で1番歴史が長く、時価総額も大きい特徴があるのはSPYなのよ。
国内ETF
続いて国内ETF。
東京証券取引所に上場しているS&P500連動ETFは以下よ。
- 上場インデックスファンド米国株式
- SPDR S&P500 米国株 ETF
- iシェアーズ S&P500 米国株 ETF
- 上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり
国内ETFは日本円で購入することが可能よ。ただ、海外ETFに比べると取引量が少なく、流動性が低いのはマイナスポイント。
流動性が低いとは、売りたい時に売れない、買いたい時に買えないリスクがあるということ。
では、それぞれの手数料を比べてみるわね。
(名称をクリックすると楽天証券の銘柄詳細ページへ飛びます。)
名称 | コード | 純資産額(億円) | 信託報酬 |
上場インデックスファンド米国株式 (S&P500) | 1547 | 3638.56 | 0.15% |
SPDR S&P500 米国株 ETF | 1557 | 2620.86 | 0.0945% |
iシェアーズ S&P500 米国株 ETF | 1655 | 62.1 | 0.15% |
上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり | 2521 | 1086.63 | 0.15% |
(※2020年3月現在)
海外ETFに比べて、若干手数料は高めね。
どちらのETFもSBI証券や楽天証券など、大手ネット証券で購入可能よ。
投資信託
ではでは、続いて投資信託。
投資信託で購入できるS&P500連動ファンドにはどんな種類があるのか、気になってきたんじゃないかしら?
種類は5つよ!
- iシェアーズ 米国株式インデックス
- SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
- eMAXISSLIM 米国株式(S&P500)
- iFree S&P500インデックス
- 米国株式インデックス・ファンド
それぞれの純資産額と信託報酬、初心者にオススメの「つみたてNISA」対応かどうかの一覧はコチラ。
(名称をクリックすると楽天証券の銘柄詳細ページへ飛びます。SBIのみSBIのページへ飛びます。)
名称 | 純資産額(億円) | 信託報酬 | つみたてNISA対応 |
iシェアーズ 米国株式インデックス | 36.48 | 0.4125% | ❌ |
SBI・バンガード・S&P500 インデックス・ファンド | 209.64 | 0.0938% | ⭕️ |
eMAXISSLIM 米国株式(S&P500) | 644.18 | 0.0968% | ⭕️ |
iFree S&P500 インデックス | 102.83 | 0.2475% | ⭕️ |
米国株式 インデックス・ファンド | 28.45 | 0.495% | ⭕️ |
(※2020年3月現在)
同じベンチマークなので、運用の結果としてはどれも同じと思っていいわ。
因みに「iシェアーズ 米国株式インデックス」は、つみたてNISAには対応していないものの、NISAには対応しているわよ。
信託報酬の一番安い「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」は2019年9月26日に設定された、新しいファンドなの。因みに、このファンドは今のところSBI証券でしか購入できないわ。
SBIのファンドが出てくるまで、一番信託報酬が安かったのは「eMAXISSLIM 米国株式(S&P500)」の0.16%だったのよ。
現時点で言えばそうなるわ。
ただ、手数料がそれほど変わらない「eMAXISSLIM 米国株式(S&P500)」は楽天証券で購入可能よ。
あと、楽天証券には楽天証券でしか買えない米国株式インデックスもあるの。
と言うんだけれど、正直S&P500とそれほど変わらない実績だから、コチラもおすすめ。
大まかな違いをお伝えしておくと、S&P500が米国の大型株なのに対して、中小株も含めた米国市場全体に投資をできるのが、楽天VTIなの。
投資初心者はこの投資方法をチョイス
結論から言うと、投資信託の方が断然オススメよ!
その理由は、
- 少額から始められる
- 定額購入が可能
- 一度購入したら基本的にほったらかしで良い(手間がかからない)
- NISA(つみたてNISA)対応なので税優遇が受けられる
- 長期運用することで暴落に強くなる(ドルコスト平均法)
ETFの場合、市場価格で買うとなると数万円〜必要だけど、投資信託だと1口100円〜1,000円で投資が可能。
そして投資信託は、ETFには不可能な定期定額購入ができて、手間がかからないの。
ETFの場合、新たに購入するには買い増しが必要よ(購入手数料が別途かかる)。
あと、積立・長期運用すると、ドルコスト平均法が働いて暴落にも強くなるわ。
ただ、ETFにもメリットがあることは事実。
- 投資信託より信託手数料が安い
- 自由に売買できる
だから、もしあなたが
- 長期で運用する気は無い
- 自由に(自分のタイミングで)売り買いしたい
- S&P500をドルで購入したい(海外ETF)
と思うならETF購入を検討してもいいと思うわ。
まとめ
投資の神様お墨付きのS&P500(詳細は前回の記事)。
投資に詳しくない投資初心者でも、米国株に簡単に投資することができると分かってもらえたかしら?
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