つみたてNISAを始めたいと思っている人の中には、
- どの証券会社を使って始めたらいいのか分からない
- そもそも証券会社によってどう違うのか分からない
- 自分にはどの証券会社が合っているのか知りたい
と思っている方は多いのではないでしょうか。
特につみたてNISAは1人につき選べる証券会社は1つまでと決まっています。
(基本的に証券口座は何社でも作ることができますが、NISA・iDeCoは1人につき1口座のみ)
そうね。そこで、この記事ではネット証券でよくオススメされる「SBI証券」と「楽天証券」を比較して、どっちの証券会社でつみたてNISAをやった方がいいのか解説していきたいと思います。
また、つみたてNISAを利用して上手に資産を増やしていくうえで大事な要素もお伝えします。
この記事を読むことで、つみたてNISAを始める1歩目が踏み出せると思います!ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
- どの証券会社を使ってつみたてNISAを始めたら良いか分かる
- それぞれの証券会社の特徴や違いが分かる
- つみたてNISAを始める上で、自分に合った証券会社を選ぶことができる
- つみたてNISAを利用して資産を上手に増やす方法が分かる
- 証券会社選びよりも大切な投資での心得が分かる
Contents
楽天証券とSBI証券の比較一覧
つみたてNISAを始める上で、比較した方がいい項目をまとめました。
- 取扱商品数
- 最低購入金額
- 購入タイミング
- 購入手数料
- 運用手数料
- ポイント関連
→還元率・ポイント投資可能かなど
まず比較表をご覧ください。
取扱商品数 (2022年2月時点) | 175本 | 179本 |
最低購入金額 | 100円〜 | 100円〜 |
購入タイミング | 毎日・毎週・毎月 | 毎日・毎月 |
購入手数料 | ゼロ | ゼロ |
運用手数料 | ファンド(投資商品)によって変わる | ファンド(投資商品)によって変わる |
ポイント関連 | お支払いに三井住友カードを使うと0.5%還元(Vポイントが貯まる) | お支払いに楽天カードを使うと1%還元(楽天ポイントが貯まる)※ただし2022年9月買付分から0.2%〜1%へ変更予定 |
SBI証券も楽天証券も、つみたてNISAを利用する上でのスペックはほとんど変わりません。比べるとすると以下の2つが挙げられます。
- 取扱商品の違い、商品による運用中の手数料の違い
→運用中の手数料が安いSBI・VシリーズはSBIのみ - ポイント関連
→2022年2月時点で還元率がいいのは楽天
→2022年9月以降で還元率がいいのはSBI
→楽天ポイント or Vポイントどちらを使っているか
証券会社を選ぶ際はこれらを判断基準として選ぶと良いでしょう。ちなみに、上記2つを加味した上でオススメの証券会社はSBI証券です。次の章で詳しく解説します。
つみたてNISAを始めるならオススメの証券会社はSBI
つみたてNISAをこれから始める方にオススメの証券会社は「SBI証券」です。
その理由は1章でもお伝えした運用中の手数料とポイント還元がSBIの方が良いから。
- 人気の投資先の運用手数料が安い
- ポイント還元が楽天より高くなる(2022年9月以降)
先ほどの章でもお伝えし通り、正直どちらの証券会社もスペック的には差がありません。
比べるとすると、先ほどお伝えした2つ。それぞれ詳しく見ていきましょう。
人気投資先の運用手数料が安い
つみたてNISAで人気の王道の投資先と言えばこの3つ。人気の投資信託ベストなんとか〜に必ず入っている投資先です。
- 全米株式
→米国株を幅広くカバーしている - S&P500
→米国の主要な500社に投資している - 全世界株式
→世界全体に投資している
これらを投資先とする投資信託は数種類あります。同じ投資先に投資をするのであれば、運用結果はほとんど変わらないということになります。
そうなると、できるだけ手数料の安い商品に投資をした方が利益は増えますよね。
では上記投資先に投資をしている商品で「SBI証券」と「楽天証券」では手数料にどのような違いがあるのか見てみましょう。※全世界株式は差がないため、ここでは「全米株式」と「S&P500」を投資先とする商品の最安手数料(信託報酬)を比較してみました。
信託報酬0.0938%:SBI・V・全米株式インデックス・ファンド(愛称:SBI・V・全米株式)
信託報酬0.0938%:SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
(愛称:SBI・V・S&P500)
信託報酬0.162%:楽天・全米株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・バンガード・ファンド(全米株式))
信託報酬0.0968%:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
このように比較すると、SBI証券の方が信託報酬が安い傾向にあります。実は、SBIが提供するこれらの投資商品(SBI・Vシリーズ)は2021年に登場した新しい商品になります。
そうなの。そして手数料だけでなく、これからはポイント還元でもSBIの方が優位になると言えます。
ポイント還元率が良い
SBI証券、楽天証券、どちらの証券会社もクレジットカードを利用して積立投資をした場合、ポイントが貯まる仕組みがあります。
ポイントを貯めるために使用するクレジットカードは決まっていますが、せっかく毎月投資をするならポイントも貯めたいですよね。
SBI証券:三井住友カード
楽天証券:楽天カード
それぞれ、還元率(投資をした金額に対してどれくらい戻ってくるか)が違います。2022年2月時点では、楽天証券の方が還元率が良いでが、2022年9月からは還元率が下がるため、これからつみたてNISAを始める方は、SBI証券の方が良いと言えます。
SBI証券:還元率0.5%(※1)
楽天証券:還元率1%
SBI証券:還元率0.5%
楽天証券:還元率0.2%(※2)
※1:還元率は持っている三井住友カードの種類により変わります。0.5%〜最大2%まで。
(詳しくは公式HPへ)年会費無料のカードは還元率0.5%。
※2:信託報酬のうち販売会社が受取る手数料が年率0.4%(税込)未満の場合。つみたてNI SAで人気の投資先はほぼ対象に。
今までは楽天証券を使うメリットが多くありましたが、楽天証券の改悪が続き、現時点ではSBI証券の方が優位と言えます。
SBI証券のデメリットは使いにくい
つみたてNISAを始めるならSBI証券が良い。とお伝えしてきましたが、個人的には楽天証券派なんですよね〜。複雑^^;
というのも、楽天証券はSBI証券に比べて圧倒的に使いやすいから。特に投資初心者はただでさえよく分からない投資のことなのに、使いにくいサービスだとイヤになってしまいますよね。
その点、楽天証券は使いやすいし、見やすい。投資をこれから始める人にはぴったりの証券会社と言えます。
次の章であなたに合った証券会社の見つけ方をお伝えするので、ぜひ参考にしてみてね。
あなたに合った証券会社の見つけ方
つみたてNISAを利用する上で、SBI証券・楽天証券、それぞれに向いている人の特徴をまとめてみました。と言ってもこれまでの内容のまとめみたいになってしまいましたが^^;
- とにかく手数料を安くしたい人
- ポイントもどんどん貯めたい人
- 楽天経済圏を利用している人
- とにかく使いやすさ重視の人
もしそれでも迷っているなら、まずは2つの証券会社に登録をして実際に中を見てみるのをオススメします!
つみたてNISAは20年と長い付き合いになります。実際にサイトの中を見てみて、自分にとってしっくりくる方を選ぶようにしましょう。
つみたてNISAを成功させるには、証券会社選びではなく「継続」すること
さて、これまでつみたてNISAを始めるならどの証券会社がいいのか、お伝えしてきました。しかし、証券会社選びよりもずーーーっと大事なことがあるので、ぜひこれは覚えて行ってください。
つみたてNISAを利用して投資で成功するために必要なことは「継続」することです。
なぜなら、投資初心者であっても継続することで利益を出す可能性が高くなるから。正直どの証券会社を使ってもいいから、継続だけは辞めないで。
2021年9月の日経新聞にこんな記事がありました。
出典:日経新聞
要約すると、つみたてNISAの全ての投資商品(開始当初にあった投資商品)がプラスになりました。一時はマイナスになった場面もあったけど、続けた人はみんなプラスになっています。
という意味です。投資先がマイナスになったらやめてしまいたくなる気持ちも分かります。しかしこの記事からも分かるように、続けることが大切なんですよね。
まとめ
今回の記事では、つみたてNISAをこれから始めるにはSBI証券がオススメだとお伝えしました。しかし、一番大切なのは続けること。
あなたにとって使いやすい証券会社を選ぶのが一番です。
まずは証券会社に登録をして、自分の目で見て使ってみて、しっくりくるものを選ぶようにしましょう。