投資を始めた人の中には、
- 投資信託で資産運用をしているのはいいものの、売り時が分からない
- 他の方はどのタイミングで売却しているか知りたい
と思う方も多いのでは。投資をまだ始めたことのない人も、利益を確定するのにどのタイミングがベストなのか気になりますよね。
実は、投資信託は購入する時同様、売却時のタイミングはとても重要なもの。効率的に利益をだすためにも売り時を見極められるようになりましょう。
また、投資においては出口戦略を決めておくことは大切なポイントでもあるので、この記事を参考に、売却する上でのポイントを身につけていってくださいね。
Contents
投資信託の売り時にベストなタイミング
資産を増やすために行った投資なのに、利益が出なかったら悲しいわよね。
投資で利益を確定するには売却することが必須(これを「利確」という)。と言うことは、売却時のタイミングはとても大切と言うこと。
そこで、投資信託の売り時にベストなタイミングをいくつか紹介していくわ。どのパターンが自分には合っているのか照らし合わせながら、投資信託の売り時を見極められるようになりましょう。
目標金額を達成した時
1つ目が、投資における目標を達成した時。例えば、目標金額1,000万円を達成できた。目標利回り20%を達成できた、など。
そもそも投資をする際、目標とする金額や利益率を決めていますか?
闇雲に投資をするのと、目標を決めて投資をするのとでは、投資で得られる利益に差がでてしまうわ。
なぜなら、人間は欲深い生き物だから。さらに利益を増やそうと持ち続けた結果、価格が下落するリスクもある。
そうならない為にも、投資する際は目標を設定するようにしましょう。投資はしているけれど、まだ目標を設定していないと言う方は、この機会に投資の目標を見直してみるようにしてくださいね。
ライフイベントが発生した時
2つ目は、ライフイベントが発生した時よ。
ライフイベントととは
人生での出来事(イベント)のことです。
人の一生涯ではいろんなことが発生します。これらを「ライフ・イベント」と呼んでいます。
ライフ・イベントとしては ・誕生 ・就学、 ・就職、 ・結婚、 ・出産・子育て、 ・教育、 ・リタイア ・死 というものが挙げられます。
(中略)
その他のものとして ・家の購入、車の購入、旅行などもイベントと言えます。
全てに共通しますが、そのイベントを実行するためには、なんらかの費用がかかるということです。
出典:E-Advisor
上記の通り、ライフイベントにはまとまった費用が必要となってくる。
これまで積立続けた投資信託を、ライフイベントが発生した際に売却するのもひとつの手段。ライフイベント費用のため、その時だけ投資信託を売却する。と決めてしまってもいいかもしれませんね。
長期的な値上がりが見込めない時
保有している投資先の未来に不安がある場合、売却することを考えましょう。
今後値上がりが見込めない投資先に、大切な資産を残すメリットはないわ。
そのような場合、早めに対処することをオススメするわ。なぜなら持ち続けている間に基準価格が下落して大きな損失となってしまう場合があるから。
長期的に値上がりが見込めないと思ったのなら、早めに売却し、投資先の変更を考えてみましょう。
また、値上がりが期待できない訳ではないけれど、今持っている投資商品よりさらに魅力的な投資先が見つかったのなら、乗り換えるのもありよ。
資産のバランスを調整したい時
分散投資の観点から、同じ投資商品を多く持ちすぎている場合は、その商品を売却し、資産のバランスを再調整しましょう。これを「リバランス」と言うわ。
万が一、保有比率の高い投資信託の価格が下落した場合損失が大きくなってしまうからよ。
売却時のポイントとしては、値上がりによって保有比率が高まった投資信託を売ること。その一部を売却し、比率の低いものを買い増しすると良いわ。
投資信託を売る時に失敗しないためには
これまでは、投資信託を売却するタイミングについてお話ししてきたけれど、
ここからは投資信託を売却する際に失敗しないポイントをいくつかお伝えしていきたいと思うわ。失敗しない為にも、ぜひ参考にしてくださいね。
下落した際、慌てて売らない
保有している投資信託の価格が下落してしまった場合や、含み損がでてしまった場合、不安になってしまうのは仕方のないこと。
しかし、そんな時に慌てて売却してしまうのはやってはいけない行為。
売却後に価格が上昇する場合もあるわ。あなたが生きている間、一生下落し続ける訳ではないはず。
例えば、2020年4月1日の日経平均株価は18,065.41円だったのに対し、1年後の2021年4月1日の日経平均株価は 29,388.87円と約1万円以上も上がっているわ。
価格の上昇や下落に関わらず、コツコツと積み立てて行けるのが投資信託の魅力のひとつ。
長期目的の投資信託に投資をしている場合、私だったら下落したらラッキーと思うわ。なぜなら、毎月一定額を購入する投資信託では、価格が下落したらより多く投資商品が購入できるから。これをドルコスト平均法というわ。
なので、下落したからといって慌てて売却することのないようにしましょう。
長期投資をした方がいい場合もある
売却してしまう前に、なぜその投資信託を売却するのか、立ち止まって考えてみましょう。
必要な解約なら問題ないわ。必ずしも必要と言えない場合は、売却を考え直しましょう。
と言うのも、投資信託での資産運用では、短期より長期で運用する方が利益率が高いから。
下記のグラフは金融庁が作成したもの。保有期間5年と20年では、20年の方が運用成果がでやすくなっているのが分かるわ。
長期での運用を前提にしていれば、価格の下落に一喜一憂する必要もないわ。できる限り利益の出しやすい長期投資での運用計画を行うようにしましょう。
投資信託選びに失敗しないことも重要
投資信託を売却する際に失敗しないことも重要ですが、
それよりも重要なのが、投資信託を選ぶ際に失敗しないこと。そもそもいい投資信託を選ぶと失敗する確率も低くすることができるわ。
投資信託の選び方で失敗する人の特徴をまとめてみたので、当てはまる箇所はないか、今一度確認するようにしてください。
- テーマ型を選んでいる
- 毎月分配型を選んでいる
- ランキングに左右される
- 他人のオススメを鵜呑みにしている
- 手数料を把握していない
さらに詳しい内容を知りたい方は以前書いたコチラの記事を参考にしてくださいね↓
投資信託の選び方ガイドは以下の記事に詳しく書いています↓
投資信託の売り方
投資信託を売却する場合、
- 一度に売却する
- 数回に分ける・一部だけ売却する
という方法があるわ。
目標金額や目標利回りを達成したのであれば、一度に売却する方がいいわ。
一度に売却するだけでなく、数回に分けたり、一部だけ売却する方法もある。
必要な金額だけ定額で売却して、残っている資金は引き続き運用に回す手もあるわ。
例えば、年金のような受け取り方をしたい場合ね。
仮に、1,000万円を10年間かけて取り崩した場合、残った資金を想定利回り4%で運用したとすると、毎月約10万円が受け取れるわ。
もし一度に1,000万円を引き出し、運用せずにしておくと、毎月受けたれる金額は約8万円。約2万円の差になってしまう。
この計算は、モーニングスターの金融電卓を使って簡単に計算できるので、ぜひ参考にしてみてくださね。
まとめ
今回は、投資信託の売却のタイミングや失敗しないコツについてお伝えしてきたけど、いかがでしたでしょうか?
大切な資産を増やすためにも、今回お伝えした内容を参考にしてみてくださいね。