投資をこれから始めたい人も、既に始めている人も「投資信託」と「ETF(上場投資信託)」というワードは聞いたことあるのではないでしょうか。
- どっちも「投資信託」って名称が入っているし、何が違うのか分からない
- なんとなく違いは分かるけど、どっちに投資をしていいのか分からない
- 自分にはどっちが合っているのか分からない
- 高配当ETFってよく聞くけど、やった方がいいのかな?
など、投資信託とETFについての疑問は多いと思うので、今回の記事では以下の様な内容をお届けします。
- 投資信託とETFの違い
- メリット・デメリット
- 投資信託向きの人
- ETF向きの人
- 実際に同じ投資先を投資信託とETFで比較
最終的に自分がどっちに投資をしたらいいのか分かる内容になっているので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
Contents
投資信託とETFの違い
まずは投資信託とETFの違いから。
その前に、まずはそれぞれの投資手法がどの様なものなのか簡単に説明するわね。
投資信託とは
投資信託はその名の通り
こと!投資のプロ(ファンドマネージャー)は投資家から集めたお金をひとつにまとめて、株式や債券などに投資し、得られた収益を投資家に分配する仕組みのことなの。
投資信託の詳しい仕組みについては以下の記事にまとめているので、気になる方はご覧になってみてくださいね。
ETFとは
ETFとはExchange Traded Fundの略で、日本語では上場投資信託というのよ。
ETFは、株価指数などに代表される指標への連動を目指す(インデックス型)投資信託で、その投資信託を上場させたもののことなの。
そうね、ETFも投資信託の一種と言えるわ。ただ、一般的にはETFを除いた、非上場の投資信託のことを「投資信託」と言うのよ。
では具体的に両者の違いをみていきましょう。
投資信託とETF3つの違い
投資信託とETFの大きな違いは大きく分けて3つあるわ。
- 上場しているか、していないか
- 売買の方法
- コスト(手数料)
それぞれ詳しくみていくわね。
上場の有無
大きな違いは、上場しているかしていないか。
投資信託:上場していない
ETF:上場している
上場(じょうじょう)とは、株式や債券などの有価証券や商品先物取引の対象となる商品(石油、砂糖など)を取引所(市場)において売買可能にすること。
出典:Wikipedia
上場していると言うことは、株式市場同様、市場での取引が可能になるの。
- 取引所の取引時間内でリアルタイムに取引が可能
- 指値注文(希望の値段を指定して買う方法)が可能
上場していない投資信託に比べると、取引に柔軟性があるのよね。
そうね。2つのいいところを取ったのがETFとも言えるわね。
売買方法
投資信託とETFの違い2つ目は、売買の方法について。
投資信託は販売会社を通じて商品を購入。金額買付・積立注文・口数買付で商品を注文することができるわ。一般的に取引が成立するまでに日数を要するの。
ETFは証券会社を通じて商品を購入。株式と同様に、好きなタイミングで売買が可能。市場の開いている時間であれば、リアルタイム取引が可能よ。また、注文方法も指値注文、成行注文をすることができるわ。
コスト(手数料)
そして最後に、コストの違いが挙げられるわ。
一般的に、ETFの方が投資信託に比べて各種コストが安い傾向にあるの。
それはね、購入方法の違いが関係しているの。
ETFは金融商品取引所に上場しているため、市場で自由に売買が可能。
投資信託は販売会社を経由する必要がありますが、ETFはその必要がないため、コストが安くなる傾向にあるの。
投資信託、ETFのメリット・デメリット
投資信託とETFの違いは分かってもらえたと思うので、ここではそれぞれのメリット・デメリットについてまとめてみるわね。
- 小額から投資することができる
- 手軽に分散投資ができる
- プロに運用を任せられる
- 個人では買えないものも買える
- 自動買い付けができる
- 分配金再投資が自動でできる
- 信託報酬などのコストがかかる
- 元本保証はない
- タイムリーな売買ができない
- タイムリーな売買ができる
- コストが安い
- 手軽に分散投資ができる
- 値動きが分かりやすい
- 上場審査をクリアしている為、透明性が確保されている
- 積立投資ができない(一部証券会社では可能)
- 分配金の再投資が自動でできない
- 元本保証はない
- 上場廃止のリスクがある
投資信託・ETFに向いている人
では投資信託とETF、どの様な人に向いているのか。それぞれみていきましょう。
投資信託に向いている人
- 投資未経験の人
- 少額から投資をしたい人
- 投資に時間をかけられない人
- 積立投資をしたい人
- 分配金を自動で再投資したい人
- つみたてNISAやiDeCo(イデコ )を活用したい人
ETFに向いている人
- 投資経験者の人
- 積極的に投資に関わっていきたい人
- より低コストで運用したい人
- 市場を見ながらリアルタイムで取引したい人
- まとまった資金がある人
投資初心者にオススメなのは投資信託
投資初心者にオススメなのは投資信託!
なぜなら投資信託の方が
- 時価に振り回されない
- 自動で積立投資が可能
- 分配金再投資が楽
だから。投資に時間とお金をかけられない投資初心者には特にオススメよ。
時価に振り回されない
投資信託の場合、リアルタイムでの時価が分からないのに対して、
ETFはリアルタイムで時価が確認できる。これってメリットでもあるんだけど、デメリットにもなり得るのよ。
もし株価が暴落していたら、売りたくなってしまうわよね。投資で大切なことは冷静さを失わないこと。
投資信託の場合、時価に振り回される必要がないから、投資初心者にオススメと言えるの。
自動で積立投資が可能
多くの投資信託では、月に1万円や3万円など、積立の自動設定が可能なの。
その点ETFでは一般的に自分で買い増ししていく必要があるの。しかも購入時には売買手数料がかかるから、一括投資の方がオススメ。
※証券会社によっては自動買付サービスがあるところもあり。
自動で積立をしてくれる方が、投資へのハードルが低くなると言えるわ。
分配金再投資が楽
ETFも投資信託も、年に数回「分配金」を受け取れるんだけど、投資信託の場合そのまま再投資に回すという選択も可能(自動で再投資可能)。
しかしETFは現金で受け取る方法しかなく、自動で再投資はできないの。
もし再投資したいのであれば、先ほどと同様、自分で新規買付しなければいけないのよ。
複利の効果を利用したいなら、自動再投資がオススメ。そして自動再投資の方が圧倒的に楽。
まとめ:自分に合った投資スタイルで選ぶ
これまで、投資信託とETFのメリット・デメリット、向いている人を見てきましたが、どちらに投資をしても間違いではありません。ご自身の投資スタイル、ニーズによって投資先を選ぶ様にしてくださいね。
- 自動的に積立投資をしたいのか
- 分配金を受け取りたいのか
- 投資にかける時間はあるのか
- まとまった資金はあるのか
- 国制度を利用したいのか(NISAやiDeCo)
- リスク許容度はどうか など
以下の記事はS&P500(米国大型株500社)に連動する投資信託とETFを比較した記事になるので、こちらも参考にしてみてくださいね。