コロナショックで相場が安定せず、不安になっている方も多いのでは。
投資経験が短い方は、初めての暴落だったのではないかしら。
投資にはリスクがつきもの。分かってはいるものの、いざ経験してみると、食事が喉を通らない、寝付けない。など極度の不安に襲われてしまう。
そうなってしまうのなら、それは自分のリスク許容度を超えてしまっているのよ。
投資を始める前に自分のリスク許容度を把握しておくこと。
投資を始めている方も、今回の暴落で居ても立ってもいられない不安に襲われたなら、リスク許容度を把握して、投資先を見直す必要があるわ。
リスクとリターン、どっちが重要?
リスクって言葉を聞くと「怖い、危険」というイメージをお持ちの方が多いのではないかしら。
投資におけるリスクとは、リターンの変動のことを表すの。リスクとリターンは表裏一体の関係があって、リターンが大きければリスクも高いと言えるのよ。
投資におけるリターンとは、投資を行う上で得られる損益のこと。
リターンの変動は「ブレ」「幅」「変動幅」とも言ったりするわ。
- リターンの変動幅が小さいもの→「リスクが低い」
- リターンの変動幅が大きいもの→「リスクが高い」
- リスクよりリターンを重視する
- リターンよりリスクを重視する
- どっちも重視
確かに、投資を始めるにあたっては、リターンがどれくらいあるのか、そればかり注目しがちよね。過去平均年利10%のS&P500(米国株式)はとても人気だものね。人気の理由は以下の記事を読んでみてね。
でもね、私はリターンよりリスクを重視する②番が重要だと思うの。
なぜなら、精神状態が不安定だと、冷静さに欠け、正常な投資判断ができなくなるから。
投資において「冷静さ」はとても重要な要素。
投資の神様、ウォーレン・バフェット氏もこう言っているわ。
出典:日経新聞 バフェット氏の最新助言 冷静でいれば暴落は好機
人間は感情に流されやすい生き物。だからこそ、自分のリスク許容度を把握して、暴落が起きた時にも冷静でいられるようにしましょう。
リスク許容度とは、耐えられる尺度
リスク許容度とは、投資した投資元本がどれくらいまでならマイナスになっても、気持ち的に耐えられるのか。その度合いのことを示すのよ。
一般的なリスク許容度を考える上では、以下のことが挙げられるわ。
もう少し詳しく説明するわね。
- 運用期間:長ければ長期投資が可能よね。長期投資では、資産を受け取る時までに、損失をカバーできる。だからリスク許容度が高いと言える傾向にある。
- 資産・収入:投資に回せるお金が多いと、リスク許容度は高い傾向にある。
- 家族構成:家族の人数が多い人より、少ない人の方が支出が少なく、投資に回せるお金が多い傾向にあるため、リスク許容度は高い。
- 投資に対する考え:ハイリスク商品に対して抵抗がない、積極派の人はリスク許容度が高い。
- 金融知識:金融知識や投資経験がある人の方がリスク許容度は高い。
上記項目を参考に、自分のリスク許容度は低いのか、高いのか、客観的にみてみましょう。
数字で実感してみよう
下の図はmy INDEXというサイトの「各資産のリターンの変動幅」を表したグラフなの。
画像出典:my INDEX リスクとは
例えば、外国株式の場合、
- 年率平均リターンは7%
- 7%から上下に20%変動
- と言うことは、リスクは20%
- このリターン変動(27% 〜 -13%)が約70%の確率で起こる(通常時)
仮に100万円を投資したとすると、1年後には70%の確率で87万円〜115万円になると言うことなの。
で、注意して欲しいのは、今計算した内容は通常時の値。暴落時には更にリスクを2倍、3倍にして計算するのよ。
外国株式の場合 | リスク | リターンの変動幅 | 100万円投資 (仮定) | 変動幅に収まる確率 |
リスク2倍 | 40% | 47% 〜 -40% | 147万〜60万 | 95.4% |
リスク3倍 | 60% | 67% 〜 -60% | 167万〜40万 | 99.7% |
もし仮に大暴落した場合、100万円の資産が40万になる可能性があるの。
資産がマイナス60%になったとしても、冷静でいられることは出来るかしら?
今一度、資産運用の目的やリスク許容度を確認してみましょう。
診断ツールを使ってみる
リスク許容度を知るには、診断ツールを使うのも1つの手。
「リスク許容度診断」や「リスク許容度診断ツール」と検索したら多くの診断ツールが出てくるわ。
ここではその1部を紹介するわね。
まとめ
今回はリスク許容度について説明してきたけれど、参考になったかしら。
冒頭でも話したけれど、リスクとリターンの関係は表裏一体。
リスクが高いと言うことは、利益として得られるリターンも高い。そのバランスって難しいけれど、自分のリスク許容度を理解して上手に投資をしていきましょう。