投資を始めたい、資産を築きたいけど何から始めていいか分からない。
そんな人は多いんじゃないかしら。
投資初心者が投資を始める上で、まず何をするべきなのか。投資初心者でも失敗しづらい投資は何なのか。詳しく解説していくので、ぜひこの記事を参考にしてみてね♪
- 投資初心者が投資を始めるまでの手順が分かる
- 自分が何から始めればいいのかが分かる
- 初心者にオススメの投資方法が分かる
Contents
投資を始める手順
結論からお話しすると、投資を始めるおすすめの手順は以下の通りよ。
- 自分の収支や資産状況を把握する
- 証券会社の口座を開設する
- 投資の目標(ゴール)を決める
- 投資をする
それぞれ詳しく解説していくわね。
①投資に関係あるの?収支を把握する意味とは
それはね、収支が分からないと、投資に回せるお金(資本)がいくらあるか分からないからよ。
資産運用って「資産」を「運用する」ことよね。
資産を運用するには「資本」が必要なんだけど、
「資産」と「資本」の違い。
資産:資本を産むもの。土地・建物・証券など。
資本:資金や資材のこと。資産を作るのに必要な基金、元手。
言葉だけでは分かりにくいと思うので、図にしてみるわね!

そうよ。
例えば、家を買うとき、自分の手持ちのお金(自己資本)だけで買う人は稀よね。ローンを組んで家を購入することが多いはず。そのローンは他人から借りたお金だから負債(借金)になるでしょ。借りたお金を資本として資産を手に入れることが出来るの。
図を見てもらうとわかる通り、資本を元手に資産に投資することが出来るのよ。そして資産は新たな資本を生み出しているわよね。
もう気付いている人もいるかもしれないけど、資本(元手資金)がなければ資産は持てないの!
元手資金を作る
資産を形成する上でまず必要なことは「資本(元手資金)を作る」こと。
そうなの。それでね、収支や資産状況を確認して、今投資に回せるお金がない。資本がない。と気付いたのであれば、まずは元手資金を作るのが先。
資本(元手資金)を作る方法はシンプル。
- 労働収入を増やす
- 節約する
本気でお金を貯めようと思えば出来ることは多いのよ。例えば、、
・出世する
・副業をする
・土日も働く
・アフター5も働く
・給料の良い会社へ転職する など
・保険を見直す
・生活費を見直す
・家賃を見直す など
そうやって頑張って貯めたお金(資本)を資産へ投じる。それを「投資」と言うの。
出来る限りするべきよ。でも、出来ないのに無理をすることは絶対ダメ。
そして重要なことは、最低でも3ヶ月分の生活費はキャッシュとして残しておくこと。これを「生活防衛費」と言うんだけど。失業したり病気になったり、いざという時の為に最低3ヶ月分の現金を持っておくのをおすすめするわ。
生活防衛費がたまったのなら、毎年なるべく多くの資金を投資へ回し、資産を増やす努力をすること。
- まずは元手資金を作る(労働・節約・貯蓄を頑張る)
- 最低限の生活防衛費は用意しておく
②証券会社の口座を開設する
投資をするには必ず証券会社の口座を開設する必要があるわ。
投資初心者でも始めやすく、国の制度でもあるNISAやiDeCo(イデコ)は銀行でもできるので、証券口座の開設は必要ない。と思う方も稀にいるんですが、甘い甘い。
そもそも銀行で取り扱っているつみたてNISAなどの商品数は驚くほど少ないの。また、証券会社では銀行と違って株などの他の金融商品の取引もすることができるわ。それと、証券会社によっては、日経新聞が無料で読めるサービスもあったりする(楽天証券)。
なので、証券口座の開設は必ずするようにしましょう。
オススメは圧倒的に「ネット証券」!手数料が安いので、ネット証券をいくつか開設しておくのがいいわ。
王道の「楽天証券」と「SBI証券」はぜひ開設してくださいね。
③投資の目的(ゴール)を決める
証券口座の開設には2〜3週間ほど時間がかかるわ。その間に、投資の目的(ゴール)を明確にしましょう。
目的やゴールは何でもいいの。たとえば
- 今後の備のため
- 老後資金を作りたい
- 子供の教育費を作りたい
- お金持ちになりたい
- 投資で成功したい
- 将来、お金の不安から解消されたい
などなど。
投資の目的を明確にする理由は、目的によって投資戦略が変わってくるからよ。
たとえば、目的って「長期・中期・短期」に分けれると思うんだけど、
- 長期投資:時間をかけて増やせる「積立投資」
- 短期投資:利益率の大きく取れる「株式投資」
と言った感じに、目的によって戦略が変わるので、目的を先に決めた方が投資スタイルを選びやすくなるわ。
④投資をする
証券口座が開設でき、投資の目的も決まったのなら、実際に投資をしてみましょう。
投資で重要なことは必ず「資産」となるものに投資をすること。
「投資」と似て非なるものに「投機」があるので要注意。
価格が上がるか下がるかのタイミングを予想し、値段の上下変動を利用して売却益を得ること。
投資対象となる資産は3つ

実は投資対象となる資産って3つしかないの。
それが、以下の3つ。
- 債券
- 株
- 不動産
投資
経済活動や経済にお金を投じること。経済の成長から利益を得る。
投機
短期的な価格変動から、利益を得ようとする行為。期待値はマイナス。
FXとは外国為替証拠金取引のことよね。外国通貨を売買して利益を出そうとするものなの。その為替レートへの投資は、資産への投資ではなく、上下変動を読み取る投機となるのよ。だって、為替には経済的成長はないでしょ。
仮想通貨や金も同様ね。仮想通貨はそこから更に何かを生み出すことが出来る資産とは言えないの。
でもね、FXや仮想通貨で儲けている人がいることは確か。それは当然のことなの。だって投機は予測でしかないから。でも不安定よね。勝ち続ける人もいれば、負け続ける人もいる。この先どうなるかさえ分からない。
投機を否定するつもりはないの。実際私も仮想通貨持っていたりするし。
でもあなたの大事な資本(頑張って貯めたお金)を全て投機に回すのは反対ね。

それぞれ説明していくわね!
債券
債券とは、国家・公共団体・銀行・会社等が、事業に必要な資金を借り入れるため発行する有価証券のこと。
債券の年利は0.5〜7%が目安になるかな。
債券は発行体によって安全度が異なり、金利も上下するの。
例えば現時点での日本の国債の利回りは0.5%、アメリカ国債は2%前後、インド国債は7%前後。
大国の国債は安全度が高い反面リターンが少なく、発展途上国や新興国はリターンが大きい反面安全性は低いと言えるの。
株
企業の株を持つこと。企業の利益は内部への再投資と配当に分かれるの。どちらも株主の利益となるのよ。
自分でビジネスを行うよりも企業に任せた方がいい場合は、この株式投資を行うことになるわね。
因みに株の年利は10〜500%。200年間の世界平均利回りは7%ほどと高いの。
そして株式投資では配当金や株主優待があったり、株主にとっていいこともあるの。
でもね、高いリターンが見込める反面、株価の下降や企業の倒産リスクも存在するため、難易度が高いのが特徴なのよ。
自分で株を運用するにはしっかりしたそれなりの勉強量が必要ね。
世界一の株式投資家であるウォーレン・バフェット氏の
1965年〜2018年の53年間の平均リターンは年19%だったの。
19%を53年間継続すると、資産は9,000倍にまで膨れ上がる計算になるわね。
不動産
不動産は国内と海外、2つに分けることができるの。
国内不動産
もし国内不動産で大儲けしたいと考えているなら、かなりの勉強が必要よ。
競争が激しい上に難易度も高く、一個人が大手に勝つのは難しいからね。不動産業者の勧めてくる物件も要注意。だって彼らは売りたくてしょうがないんだから。
もし国内不動産に興味があるなら、自己負担が少ない形で資産を形成すること。
どういうことかというと「与信枠」を活用してローンを組んで、賃貸として貸し出すの。
居住者は一生懸命働いて家賃を支払ってくれる。その家賃であなたはローンを返済することができる。
ただ、空室を出さないためにも物件選びは慎重にね。
与信枠とはローン可能金額のこと。銀行や金融機関からの信用があれば借り入れができる。日本では、目安としてサラリーマンで年収400万円以上、勤続年数3年以上あれば信用が付く。ただ、与信枠は人や金融機関により様々。
海外不動産
海外不動産ブームって確か数年前にあったと思うけど、メジャーなものはコンドミニアム系よね。そっち系の海外不動産って正直難しいと思うの。
だってね、そもそも建物が完成しなかったり、出来上がったとしても粗悪なものだったり。まともな管理会社がついてくれるかもわからない。投資対象としてはリスクがありすぎる。
海外不動産のトラブルでググれば沢山でてくると思うから気になる人は調べてみて。
投資初心者にオススメなのは
債券・株・不動産、それぞれ紹介してきたけど、興味のある投資方法は見つかったかしら?
そうね。確かに債権も株も不動産も、投資初心者には手がだしづらい。利益を出すには勉強も必要となってくるわ。
投資初心者にオススメの投資手法は、投資信託での積み立て投資。
積立投資とは

そもそも積み立て投資とはどんなものなのか。
積立投資(つみたてとうし)とは、主に投資信託を購入する際の投資方法。 同一の金融商品、例えば投資信託を毎月一定額(自分で決めた額)決まった日に買い付けていく方法。ドル・コスト平均法とも呼ばれる。
出典:Wikipedia
定期的に定額を投資するのが積み立て投資なのよ。
オススメは、つみたてNISAを利用すること。
つみたてNISAの詳しい内容は下記の記事から読んでいただきたいのだけど、https://toushi-ol.com/nisa/
一言でいうと
少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度
通常投資で出た利益には20.315%の税金がかかるんだけど、つみたてNISAは税金がかからず、投資で出た利益全てが私たちの手元に残るのよ。
そして、投資初心者でも負けにくい投資手法がまさに「長期・積立・分散」投資。この3つを兼ね備えた投資商品を購入することができるのが、つみたてNISAなの。
つみたてNISA関連記事まとめは以下からどうぞ。

積立投資のメリット
投資初心者にオススメの積立投資にはメリットが沢山あるの。
・少額(毎月1万円程度)から、コツコツ計画的な資産形成を図る事ができる
・タイミングの分散効果によるリスク軽減(ドル・コスト平均法)
・複利効果を活用した効果的な資金運用
・続けられる(いわゆる「天引き貯蓄」による強制力)
投資はこわい!と思っているあなたにとって積立投資はピッタリなの。
積立投資を続けて得られる利益
例えば、毎月3万円をコツコツ30年続けたとする。定期預金の金利は0.01%よね、これを基本条件として、比較対象を2つ用意してシミュレーションしてみるね。
基本条件:年率0.01%(定期預金金利)
比較①:年率5%で運用
比較②:年率7%で運用
表にまとめたわ。

最終積立金額をみて。定期預金で貯まったお金が1,082万円。年率5%だと2,497万円。2倍以上もの差が出ているわ。
因みにこのシミュレーションは楽天証券の「積立かんたんシミュレーション」を使ったの。

グラフまで丁寧に出してくれるのよ。
条件を変えて色々シミュレーションできるから積立投資を始める際の参考にしてみて。
そして積立投資は1日でも早く始めることがオススメ!
なぜなら、積立年数が長ければ長いほどリターンが大きくなるから。先ほどのグラフを見るとよくわかるのよ。

それぞれ3つのパターン、最初の10年のリターン金額に差はあまりないでしょ。
でも年数が経過するとその差は広がっていくの。これが複利の効果。
投資のリターンは上記の計算式で決まるの。積立額や年率(利回り)を上げるのって中々難しいでしょ。初心者なら特に、時間を味方につけることが大切なの。
投資をする上で大切なこと
投資初心者がまずは何をしたらいいのか解説してきましたが、、注意してほしいことがあるの。
その前にまずは質問。
①年率10%必ず利益が出る案件
②月1%必ず利益が出る案件
③1や2より高いパフォーマンスの案件
どれも魅力的よね。②なんて、年率に換算すると12%だし、③はそれより高いパフォーマンスが出るんだから。
でもね、これ3つ全て選んではダメな案件なの。投資に「必ず」はないからね。
「必ず利益が出る」「必ず元本は戻ってくる」こういうことをいう人がいたら一度疑ってみて。

資産は運用して増やすだけではなくて、守ることも大事なの!資産を減らさない為にもカモになってはダメよ。
カモにならない為にも「金融リテラシー」を高める必要があるのよ。
王道の投資本を読んだり、りょうこのブログを読んだり、お金の学校に通ったり、
特に初心者は分からないことが多いから騙されやすい。投資をすることも大事だけど、投資の知識をつけることも必ず続けてくださいね。
投資の基礎知識が身につく以下の記事、魂を込めて書いた記事なのでぜひ読んでみてくださいね♪

まとめ
最後に、今回お伝えした内容を比率と難易度のピラミッド図にしてみたので参考にしてみてくださいね。

資本がないあなたはまず、労働・節約・貯金を頑張ること。そして少額から始められる難易度の低い積立投資から始めるといいわ。
カモにならない為にも「金融リテラシー」を高める勉強は常に行うこと。