株式投資をしていると、含み損(売却はしていないが損失がでている状態)がでてしまう事があります。そんな時、あなたはどうしていますか?
今は損失がでているが、いずれ上がるはず!と思ってそのまま持ち続けるという人も多いと思います。
しかし株価は下落する一方で、売るに売れなくなってしまい「塩漬け」になってしまっている人も、残念ながら多いものです。
(※塩漬けとは、現在の株価が買値より差がてしまい、売ると損失になるため売れなくなってしまった銘柄のこと。一般的に上がる見込みのない銘柄に使います。)
塩漬け銘柄をなくすためにも、損失を最小限に抑えるためにも「損切り」はとても重要です。(※損切りとは、含み損の状態から株を売却し、損失を確定させる行為のこと。)
しかし、今回お伝えする損切りのコツを知れば、あなたもきっと損切りができるようになり、株式投資での大きな損失を避けることができるでしょう。
一流の株式投資家のほとんどが「損切りは大事」と言っています。今回の記事では、一流投資家の損切り方法も紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
- 損切りのコツがわかる
- 一流投資家の損切りの方法がわかる
- 塩漬け銘柄を増やさないコツ
- 損切りを実行できるヒントがある
Contents
損切り4つのコツ
では早速、損切りのコツを4つお伝えしていきます。
- 損切りをプラスに考える
- マイルールを決めておく
- マイルールだけで判断しない
- 逆指値注文を使う
損切りをプラスに考える
コツの中で、1番と言っていいほど大事なことをお伝えします。これだけ覚えておけばいいのではないかレベルです。
それは「損切り」をプラスに捉えることです。
なぜ損切りができないのか考えてみましょう。
損切りは悪だ。やりたくない。最悪。できれば避けたい。
など色んな意見が出ると思いますが、そのほとんどがネガティブなものだと思います。
損失を確定させてしまう「損切り」は確かにいいものではありません。しかし、損失を最小限に抑えてくれる効果がある「損切り」は私たちの味方なんです。
私も損切りに助けられた経験があります。その銘柄は、マイナス15%の時に売却したのですが、もし仮に今でもその銘柄を持ち続けていたら、マイナス60%以上になっています。
結果的に負けの金額を小さくすることができました。
マイルールを決めておく
それはダメ。マイナスになったらなんぜも損切りしていいという訳ではないの。
損切りをする際は、
- マイルールを決め
- マイルールを守る
ことが重要です。損切りをしたことのない人にとって、その行為は勇気のいることだと思いますし、いざその場面に出くわした時できないこともあります。
しかし、ルールを決めてルールに従って実行するだけ、と割り切ればできるような気がしませんか?感情ではなく、機械的に損切りをしてしまうのです。
マイルールには以下のようなものが挙げられます。
- マイナス〇〇%になったら損切りする
- 損失額が投資資金の〇〇%になったら損切りする
- 決算が悪く損失がでていたら損切りする など
人それぞれ、リスクを取れる範囲も違ってくるので、自分の場合はどうなのか、ということを考えマイルールを決めてみましょう。
しかし、マイルールだけで判断してしまうのも危険と言えます。損切りを繰り返し、投資資金が思ったよりも減ってしまう「損切り貧乏」にならないためにも、次にお伝えする内容も頭に入れておいてください。
マイルールだけで判断しない
マイルールだけで判断してしまうのは危険です。株価が下がってしまった原因も知るようにしましょう。
例えば、マイルールでマイナス20%を損切りラインと決めたとします。購入した銘柄が含み損20%になったので売る。このマイルールだけで判断してはいけません。
もしかしたら対象の銘柄の決算はとても良く、ただ市場の下落相場に引っ張られてしまっただけかもしれません。
決算も良く、業績が右肩上がりであれば、株価が上がる可能性は十分あります。
逆指値注文を使う
どうしても自分で損切りをするのが苦手。という方にオススメの方法が「逆指値注文」をすること。
逆指値注文とは、購入した株が指定した金額まで下がったら自動的に売ってくださいと注文を入れておくこと。
例えば、1,000円で株を購入するが、仮に800円まで下がったら売ってくださいね。と注文を入れておくことが可能なのです。
逆指値注文のデメリットは、本当は売りたくなかったが売られてしまったパターンがあること。これから上がる見込みがあるのに、いっときの下落に逆指値がヒットしてしまったということ。
このような例外的なデメリットはありますが、損切りをなかなか出来ない人にとっては助けになる逆指値注文、ぜひ活用してみてください。
一流投資家たちの損切りのコツ
損切りのコツは分かったけど、一流投資家はどのように損切りをしているのか、気になりますよね。
そこでこの章では、一流投資家の損切り方法を一部紹介したいと思います。
株で40億円を稼いだテスタさんの損切りのコツ
株式投資で40億円を稼いだテスタさんは、損切りをルール決めして行っているようです。ルールを守れなかった時のルールまで決めているほど徹底しています。
具体的な損切りルールまでは探せませんでしたが、損切りの方法を解説しているYouTubeがありましたのでシェアしますね。
テスタさんの損切り方法は、抵抗線を下回れば損切りするようです。
コメントにもあるように、損切りが早い。笑
ルールを徹底しているのですぐ判断ができるようです。今回紹介したYouTube、皆さんにとってもかなり参考になる動画なので、ぜひ見てみてください↓
株で13億円稼いだZeppy井村さんの損切りのコツ
株で13億円を稼いだ井村さんも「成功するには損切りを乗り越えるしかない」と発信しています。
そんな井村さんも、損切りの難しさを感じているようで、マイルールを守るために以下のようなコツをとある記事でお話ししていました。
どうやって売買ルールを徹底させるか――井村さんはモニターの横に1枚の写真を置いた。
「嫁さんの写真です。ルールを破ろうとした瞬間、嫁さんの顔が目に入ると、『あ、やべ』と歯止めをきかせてくれるんです。嫁さんにトレードを監視してもらっているような状態ですね(笑)」
思わず笑ってしまう内容ですが、損切りは強い意志をもってしないといけないと身に染みて感じますね。
株で2億円稼いだ弐億貯男さんの損切りのコツ
株で2億円稼いだ、サラリーマン投資家の弐億貯男さんの損切りのコツは「マニュアル的なルールを儲けないこと」。
先のお二方とは違った見解ですが、損切りをしない訳ではありません。
「株価が10%下落したら損切り」というマニュアル的なルールを儲けたばかりに、結果的には適切ではない損切りになる場合が生じてしまいます。
ただし、「一度買った株式は損切りしなくてよいのか?」というと、そうではありません。
株式を購入した会社が、業績見通しを下方修正した場合など、株式の購入時に期待していた成長シナリオの前提が崩れるような事態が起きた場合、即座に損切りするように私は徹底しています。
損切りのコツは違えど、一流投資家は自分なりの損切りのコツを持っているのがお分かりいただけたのではないでしょうか。
塩漬け銘柄を増やさないコツ
損切りが出来ず、塩漬け銘柄を作らないことも大事ですが、もっと大事なのは塩漬けになってしまうような銘柄を選ばないこと。
そこでこの章では、塩漬け銘柄を増やさないコツを4つお伝えします。
- 流行りの株に飛びつかない
- 他人の意見を鵜呑みにしない
- 業績を過信しすぎない
- ナンピン買いに注意する
流行りの株に飛びつかない
話題になっていたり、流行っている銘柄に簡単に飛び付いてはいけません。
流行っていると多くの人が購入するため、株価はどんどん上がっていきます。あなたが購入した頃がピークで、その後は下落してしまい塩漬けになってしまうことはザラにあります。
結果的に高い値段で買ってしまうことになりかねません。話題の株であっても、なぜ話題なのか、今後も継続的に人気のものなのか、分析したり考えたりする必要があります。
他人の意見を鵜呑みにしない
Twitterや掲示板などで、投資で成功している人が「〇〇銘柄」を買った。とのコメントを見て売買の判断をしていませんか。
他人の意見を鵜呑みにするのは危険ですよ。オススメした人が損失を肩代わりすることはありません。投資は自己責任です。
他人の意見に左右される人は、売り時も分からず結果的に塩漬けなってしまうケースもあります。
投資の判断は自分でできるようになりましょうね。
業績を過信しすぎない
企業の過去の業績を判断材料に株を購入するのは、いいことです。しかし、過去の業績を過信しすぎるのも注意が必要です。
未来の予想は誰にも出来ないからね。安泰と思っていた企業が、下方修正を出して株価が暴落してしまうケースもあります。
急なことでパニックになり、損切りのタイミングを逃し塩漬けになってしまうということもありえます。
過度な信頼はしないようにしましょう。
ナンピン買をしない
ナンピン買いとは、持っている銘柄の株価が下がった時、買い増しをして平均購入単価を下げる行為です。
下がったから購入したが、まだまだ下がり、結果的に塩漬けに。。。なんでこともあります。
特に株式投資初心者はナンピン買いは避けましょう。
まとめ
できれば損切りは避けたいものです。
しかし、損切りを味方につけることが成功への近見になります。今回は損切りのコツについてお伝えしましたが、参考になったでしょうか。